皮膚の皮がめくれてびちゃびちゃ汁っぽくなった赤い部分深度2浅い
白っぽい部分があったら、そこは深度2深
私は可愛い我が子に低温火傷をさせてしまった。
足を痛そうにしていたので、温めるタイプの治療器を当てていた。
以前、父親が肋骨を折ったかもしれなかった時、それでかなり楽になったからだ。父親は、同じように長く当てていても、気持ちいだけで、熱いと感じなかったので、まさか子供が低温火傷をするなんて夢にも思っていなかった。
なんか急に激しく泣き出してやっと気付いたのだ。
すでに、皮がめくれていた。
取り急ぎ、ゲンタシン軟膏を塗ってガーゼを当てた。
翌日皮膚科に行ったら、おじいちゃん先生に冒頭のように診断された。
処方されたのは、やはりゲンタシン。
「毎日、風呂に入り、患部を石鹸でよく洗い、またゲンタシンを塗って、ガーゼを当ててください」
という指示だった。
週が明けて養護学校に行ったら、先生に呼び出されて
包帯に汁が滲み出ているので随分心配され、大きな病院へ行けとのこと。
仕方なく大きな病院の形成外科を受診した。
すると、やはりおじいちゃん先生の言う通り
毎日石鹸で洗い流し、ゲンタシンを塗りなさい。
塗るのは1日1回で良い、と全く同じ指示。
はじめは三日後、それ以降は1週間に一度患部を見せに来るように言われた。
(薬は少しずつ変わる)
傷は、だんだんひどくなるように見えた。
白い皮が張ってきて、
医者は「これが死んでしまった皮膚だから、早く取れるといいのよ」
と、一部ハサミで切り取った。
「血は出るけど、その方が治ろうとしていていい状態なのよ」
と教えてくれた。
白い皮が取れた後、なんだかえぐれて、より一層痛々しく思った。
ある日、診察に行くと、いつもと違う男の先生だった。
その先生は「皮膚移植を考えるレベルの火傷だ」
と突然言った。
「もう皮膚の細胞が死んでしまってないから、下から皮が張ることはない。
周辺から少しずつ伸びていくしかない。この大きさだと、どうかなあ…」
今までの女性の先生には、「古い皮膚がとれてよかった。
血が出るのはいいことだ」と順調に良くなっていると思わされていたので、
驚いた。改めて、なんと可哀想なことをしてしまったかと思った。
この日、ちょうど火傷をして1ヶ月ぐらい経った頃だった。
でも、次にまたいつもの女性の先生に診てもらったら、「それは一つの選択肢だけど、このまま皮膚が再生されるのを待ってみてもいいと思う」ということだったので、ホッとした。
そろそろ2ヶ月。
今は、周辺から皮膚ができつつある。
そして本人は、今まで以上に活発だ。
今まで移動しなかった場所へ行ってみたり、
テーブルの下にはいりこんだり、
大きな声をだしたりあ、ゲラゲラっと笑ったり。
怪我などしてるとは忘れてしまいそうな勢い。
全身の血流が良くなってるのかなあ…?
今後の治癒までの様子は、また報告したい。
でもいま、書いたのは、私がそうだったように、
低温火傷ををさせて焦っている人がいたら、
読んでもらいたいから。
そして、皮膚移植を宣告されても、それぞれの医師の考え方が違うので、
よく確認されてからにすることをお伝えしたいから。
私は、息子の火傷は、きっとキレイに良くなると信じている。
いつかそんな報告をしたい。
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